坂道Diary

旅と本が好き

47都道府県

 

益田ミリさんの、「47都道府県女ひとりで行ってみよう」を読んだ。

イラストレータ益田ミリさんの旅エッセイ。益田さんは温度感の低い方で、淡々と旅をしている。ささやかなことで喜んだり凹んだりしているところが好感が持てるとともに焦れったくもある本です。

 

この本を読み、益田さんと最も気が合わないと思ったのは、旅先での夜ごはんを総菜で済ませるのが好きと言っているところ。ポテトチップスを食べている日もあったりして、旅の醍醐味は食にある派の私からすると、信じられないもったいなさ。旅の宿にお金をかけない点も、私とは反対。でもそこについては、ビジネスホテルに泊まってリーズナブルに気軽に旅するという軽やかさもいいなと思ったりした。

 

益田さんは、一人で旅していることで、周りから淋しい人だと思われているであろうことを、事あるごとに気にしていた。堂々としていればいいのにな。

ちょっと気の合わない友達と一緒に旅に出たような不思議な読後感。

そして私も47都道府県制覇をしたくなった。実はあとふたつ、島根と青森で制覇なのだけど、この2県がどうも遠い。でも今の私は、コロナが明けたら行く決意です。

 

47都道府県女ひとりで行ってみよう (幻冬舎文庫)