坂道Diary

旅と本が好き

ちょっとそこまで旅してみよう

なんだかんだで益田ミリさんの本が好きな私。

「ちょっとそこまで旅してみよう」も旅エッセイシリーズのひとつ。今回は、友人や彼、お母さんと旅行していて、一人旅のときと違って純粋に楽しそうである。

 

私は海外旅行が好きなので、どうしても海外のエピソードに興味を持つ。この本では、フィンランドスウェーデンに行っていたけど、「かもめ食堂」の映画ポスターの撮影場所になった湖の前で、シナモンロールとあったかいコーヒーをいただくというところが最高に羨ましかった。かもめ食堂が特別好きなわけでもないけど、私は基本ミーハーなのだ。

 

ところでこの本で一番印象に残った一文は、京都旅行のなかで40代の友人数人でうなずきあったというセリフ「30代の頃って、このまま自分の外見って変わらない気がしてた」。30代の私はまさに今そう思いながら生きていました。どうやら40代になると顔が少しずつ老化していくらしい。

男性は40代を過ぎると、渋みというものが出て年齢相応のかっこよさというものが生まれるけど、残念ながら女性はそうでもない気がする。生まれ変わったら男性になりたいとまでは思わないけど、この点において男性は得だと私は思う。

以前、年齢を変えられる加工アプリで、70代の私(仮)は、祖母と母の両方に似ていた。夫はそのへんにいそうなおじいちゃんになっていた。とりあえず見た目はどうあれ、歳を重ねても夫と二人笑っていられたらいいのかな、と、さらに遠くに思いを馳せて40代への不安を紛らわすのでした。

 

ちょっとそこまで旅してみよう (幻冬舎文庫)